お知らせ

皮膚の腫瘍 肥満細胞腫

 

肥満細胞腫とはワンちゃんの皮膚に発生しやすい腫瘍の一つです。ヒューマンでは皮膚病の一つとして分類されていますが、なぜか犬では悪性度の高い腫瘍として発生します。

悪性度が高い腫瘍ですのでそのサイズが小さくても決して安心できません(米粒の半分位でも)。

その診断は比較的容易なため体に小さなしこりを見つけたら早めに病院に連れて行かれることをおすすめします。その治療法は現在多様に存在しますが、ほとんどが手術による摘出と抗がん剤治療や放射線治療との併用療法になります。またタイプによっては非常に効果の高い治療薬も存在します。

 

さて、来院された7歳のワンちゃん(♂)脇のところに3mmくらいのしこりを見つけたとのことで来院(写真1)。

 

RIMG1256.jpgのサムネール画像のサムネール画像

 

細胞診(しこりに細い針を刺して細胞を検査する方法)を行い、肥満細胞腫と診断されました(写真2)。

 

RIMG1258.jpg

 

飼い主様にこの腫瘍の危険性や治療のストラテジーを説明し、手術および抗癌剤治療のプランを開始です。

肥満細胞腫の手術は可能な限り三次元的に周囲の組織ごと摘出を行います。手術は無事成功!さぁ、抜糸が終わったら抗がん剤治療のスタートです。

 


中央愛犬病院 twitter Staffブログ 中央愛犬病院 twitter Dr.ブログ 中央愛犬病院 facebookページ