猫の尿石症(最近多いです)
尿石症とは、尿が作られる腎臓から外に出す尿道の間に結晶・結石が出来て
排尿困難や排尿障害になる病気です
ネコの尿石症の多くは砂粒状でそれが尿道に詰まることが多いです。
一般的に若い猫ちゃん(7歳未満)で出来やすいのがストルバイト尿石
高齢になってから出来やすいのがシュウ酸カルシウム尿石と言われていますが
最近若いネコちゃんでもシュウ酸カルシウム結石の子が増えてきています。
飲水量や活動性の落ちる冬に多いと言われていますが、
今年は6月末から尿石症での来院が多いので要注意です
尿石ってどうしてできるの?
尿石症のおもな原因として次のようなものが考えられています。
・尿路の感染
尿に細菌が感染すると、菌の種類によっては尿をアルカリ性にする物質を作りだします
アルカリ性になるとストルバイト結石ができやすくなります
・不適切な食事
かつお節、にぼし、カニカマなどをよくあげている猫
(カルシウム・マグネシウム・リンなどが多く含まれる為、結石が出来やすくなります)
・尿のpH
尿のpHが酸性・アルカリ性のどちらかに偏っていると尿石ができやすくなります
・おしっこの回数が少ない
おしっこが長時間溜まっていると、結石が出来やすくなります
環境の変化、トイレが汚れている、来客がある、多頭飼いなど
トイレに行きづらい環境は無くしてあげてください
・お水を飲む量が少ない
尿が濃縮されて尿結晶が出来やすくなります
特に、ウェットフードよりもドライフードを主食にしている猫に症状が出やすいです
・ストレス
ストレス性の膀胱炎から結晶/結石が出来るこも少なくありません
つづく