お知らせ

健康診断で見つかった犬の脾臓腫瘍について

 

今年度も多くの患者様に健康診断を受けていただいています。

今回ご紹介する症例のように、健康診断を受けた時には症状は無いものの、健康診断で病気が見つかる場合があります。

 

当院の健康診断、安心コースには腹部超音波検査が含まれます。

健康診断を受けていただいた患者さんに脾臓の腫瘤性病変が見つかりました。過去の検査では見つかっていません。

いずれも犬の患者さんです。腫瘤はそれぞれひとつずつで、大きさは約1㎝×1㎝、腫瘤に関連した臨床症状はありませんでした。以下、超音波検査所見です。

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犬の脾臓では、血管肉腫という悪性度の高い腫瘍性疾患が発生することがあります。また、良性の結節であっても大きくなるとお腹の中で破裂してしまい、危険な状態になることがあります。

そのため、可能であれば脾臓摘出を行い、腫瘤は病理組織検査にて診断することが望ましいです。

今回の患者さんはいずれも心臓病も発症していましたが、手術による脾臓摘出を承諾していただき、無事に摘出ができました。下は手術中の脾臓です。丸の部分が腫瘤です。

 

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術後の状態も問題なく、手術前と変わらぬ生活を送っています。

 

気になる病理組織学検査の結果は次回ご紹介します。

 

健康診断では、時に予想していない病気が見つかってしまう場合があります。

病気が見つかることは怖かったり、不安になりますが、病気が早く見つかることで、治療の選択も多くなり、完治できたり、生活の質を落とすことなく治療を続けていくことが出来ます。

言葉でのコミュニケーションが出来ない家族ですので、定期的に身体の状態を診てあげることは大切なことだと考えています。

 

当院の今年度の健康診断は2月末まで行っていますので、気になる方はお問い合わせください。

 

 

 


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