こんにちわ。獣医師の山之口です。
今日は、現在当院にいる子猫ちゃんについてお話をさせていただきます。
平成25年5月25日。1ヶ月程の子猫ちゃんを保護されて、病院に来たときはすでに手遅れという状況でした。
おそらく頭部の礫傷でしょう、頭がゆがんでいて(骨が潰れている状態)意識消失、呼吸速拍の状態でした。
保護された方にもう既に治療困難な状態で、仮に奇跡的に回復したとしても大きな後遺症が残る可能性が高いと告げ治療開始しました。行える治療は少なかったですが、看護師たちの懸命な看護により治療3日目に命の危険を脱しました。しかし、自力での食餌摂取は不可能で1日4~5回流動食による強制給餌を続け10日目からついに自力摂食が少しずつ可能になってきました。
ただやはり後遺症は残りました。
視力の著しい低下、平衡感覚の障害による斜頚や歩行障害です。とても元気で、とても可愛いですが、必ずヒトの助けが必要な一生です。とても大変です、動物を保護するということは簡単では決して無く、助けた後のこともちゃんと現実的に考えなければならない...と、改めて思います。
すぐに看護師が名前を付けてくれました。
名前は、こずえちゃんです。可愛い三毛猫の女の子です