眼科検診について

今回は健康診断のオプションとして行っている眼科検診について、少し説明させていただきます。

 

眼の病気の多くは、眼が赤い、目やにがひどい、目が開かないなど、比較的気がつきやすい症状を伴います。そのため、特に症状が無いのに検査をする価値はあるのと感じる方もいらっしゃると思います。

しかしながら、犬や猫の眼の病気の中には気付かないうちに進行しているものもあり、早期発見することができれば、治療が可能となったり、進行を抑制することが出来る場合もあります。

例えば以下のような病気が隠れていないかを検査しています。

 

・白内障

多くの飼い主様が知っている目の病気ですが、年齢が原因と考えている方が多いのではないでしょうか。確かに加齢性白内障は多くの犬さんで認める病気ですが、それ以外にも若年齢で認める遺伝性白内障や糖尿病などの代謝性疾患の影響で発症する二次性白内障などもあります。白内障であっても眼だけの問題ではない場合もありますので、血液検査結果なども合わせて診断をする場合もあります。

 

・緑内障

眼球内の圧力が上昇し、強い痛みを引き起こし、失明にいたる病気です。緑内障の発症には遺伝的要因もあるため、柴犬などの好発犬種では定期的に眼圧を測定することで、徐々に上昇する眼圧の状況に気付けたら早期治療介入により、失明を防げる可能性もあります。発症してからでは非常に進行が速いため、検診で日ごろの眼圧を確認しておくことは大切なことだと考えています。

 

・眼内腫瘍

多くはありませんが、眼にも腫瘍(いわゆるがん)が出来る場合があります。通常飼い主様が気付くのは、眼の大きさや目の位置の変化が起きてからです。ただし、そのような症状に気付いた時にはすでに眼以外の場所に転移している可能性もあります。そのため、早期発見、治療ができれば、予後をよりよく過ごせることが可能になるかもしれません。

 

・網膜疾患

網膜は眼球の奥(眼底)に存在し、外から見ることはできません。そのため検診で眼底を観察することで、網膜変性症や網膜剥離などの疾患をいち早く見つけることが出来るようになります。

 

これら以外にもたくさんの眼の病気は存在しています。

秋季検診を利用して、皆さんの愛犬愛猫の眼を一度検査してみてはいかがでしょうか。

 


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