診断は皮膚症状の所見、ノミの寄生の確認および予防歴の状況、同居動物や家族の方の発症状況などから進めます。
治療は、ノミの駆除、かゆみの軽減、二次感染治療などです。ノミの駆除剤にもさまざまな種類がありますので、動物種や症状の程度、投与方法などから決めていきます。
また、生活環境におけるノミ駆除も必要になる場合があります。動物のノミ駆除を行っても、繰り返し寄生を認める場合には、市販されている駆除剤を自宅などの生活環境で使うことをお勧めします。
最も大事なことは、ノミの寄生予防を行うことです。ノミの駆除剤は現在寄生しているノミの駆除だけではなく予防としての効果も兼ね備えています。そのため、定期的な駆除剤の投与を行いましょう。ノミアレルギー性皮膚炎は、予防にて防げる皮膚病です。
また、近年では温暖化の影響や暖房器具の普及から寒い時期でもノミの寄生が確認されることが増えています。そのため、当院では犬も猫も1年間通して予防薬を使用することをお勧めしています。