胆のう粘液嚢腫とは、胆のう内に胆汁が鬱滞し粘ちょう性が増し流動性を失った状態をさします。
無症状であることもありますが、嘔吐、食欲不振などの症状を引き起こします。特に本症は総胆管の閉塞による黄疸や胆のう破裂による腹部痛などの重篤な症状を伴います。
今回、胆のう粘液嚢腫由来の胆管閉塞に伴う急性肝障害の症例に対する治療報告を行います。
血液検査、超音波検査から診断を行い速やかな外科的処置を実施しました
著しく腫大した胆のう
胆のうの摘出
手術後は日を追うごとに黄疸の改善、肝臓の機能の回復が認められていきました。